白内障の進行が止まり、血圧も安定
【治験症例 1】
白内障、高血圧症
69歳・女性・主婦/身長159cm・体重64kg
◆症状の経過 1
生来視力が弱く、54歳時に飛蚊症の症状が見られるようになり、最近光線治療を始めた近所の人から光線治療を勧められた。47歳ごろから血圧も高くなる傾向があったので、その治療を兼ねて当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療 1
治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②(以上集光器使用せず)・肝臓部㉗(2号集光器使用)各10分間、後頭部③・眼部⑯(以上1号集光器使用)各5分間照射。
◆症状の経過 2
自宅で光線治療を行った、飛蚊症は視力の悪い左眼に見られたが、半年の治療で症状は改善し、血圧も下がった。その後はほとんど治療していなかったが、69歳ごろから血圧が高くなり、白内障も見られるようになったので、これらの治療の指導を受けるために当所(光線研究所付属診療所)を再診した。
◆光線治療 2
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥各10分間、両足首部①・腹部⑤(以上集光器使用せず)、後頭部③・顔(眼・鼻)部⑯(以上1号集光器使用)各5分間照射。
◆治療の経過
再び自宅で光線治療を開始し、毎日しっかり続けた。治療1年後、血圧は下がり、白内障の進行も見られず、一時は指摘されていた心臓の異常も解消した。
治療2年後の時点でも、白内障の経過はよく、血圧も安定していた。
治療5年後、急に夫が倒れたため、自宅で夫の看病が始まってからは手指、足腰などが痛むことがあり、その際は関節の照射を追加して治療していた。
1年間の看病の末、不幸にして夫は亡くなったが、その前後でも血圧の急激な上昇などは見られなかった。
光線治療8年後の現在、白内障は進行なく、血圧も降圧剤を服用しているが光線治療により安定している。
◆コメント
本治験例は、光線治療を23年間愛用している女性である、生来視力が弱く、50歳すぎてから白内障が見られるようになるとともに、血圧も高くなってきた。
光線治療の継続により白内障は進行が見られず、生活上の支障はなく、血圧も安定している。
●血圧(mmHg)
156/86(69歳時)→ 133/74(71歳時)→ 136/66(72歳時)→ 143/72(75歳時)→ 105/63(77歳時)
●足裏温(℃)
右:30.2(69歳時)→ 33.5(71歳時)→ 33.5(72歳時)→ 34.5(75歳時)→ 34.9(77歳時)
左:29.6(69歳時)→ 34.0(71歳時)→ 35.0(72歳時)→ 34.3(75歳時)→ 34.3(77歳時)
●握力(kg)
右:14(69歳時)→ 13(71歳時)→ 15(72歳時)→ 20(75歳時)→ 17(77歳時)
左:17(69歳時)→ 20(71歳時)→ 18(72歳時)→ 23(75歳時)→ 20(77歳時)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著