慢性的鼻詰まりで低下した嗅覚と聴覚が回復

【治験症例 6】

 副鼻腔炎による嗅覚脱失

 12歳・男児・小学生/身長155cm・体重42kg

◆症状の経過

 4歳前後から、一年中鼻が詰まった状態が続いていた。鼻をかむと鼻汁が出てくるが、すぐにまた詰まってしまう状態であった。いつも花が詰まっているため嗅覚が弱く、食事をしても食べ物のにおいを感じたことがなかった。

 花の香りもまったく感じなかった。いつも口呼吸なので、扁桃炎を腫らしやすく、1年に数回は風邪を引いていた。風邪を引くと必ず中耳炎を起こすので、最近では中耳炎が慢性化し、とくに右耳は学校の健康診断で聴力低下を指摘されていた。鼻と耳の薬は幼稚園時代から手放せない状態であった。速の知人からの紹介で光線治療を知り、当付属診療所(光線研究所付属診療)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・後頭部③・左右咽喉部④・鼻部⑯・左耳部⑰・右耳部⑱各5分間照射。⑦②以上集光器使用せず、③1号集光器使用、④⑯⑰⑱以上2号集光器使用。

◆治療の経過

 受診が夏休み期間中だったので、1日おきに当所(光線研究所付属診療所)への通院治療を行った。初診の日は、治療後に帰宅したところ、いままで感じたことがなかった部屋のにおい(青畳のにおい)を感じた。自分の部屋がこんなによいにおいだったとは思っていなかった。治療3回目には、いつものコーヒー牛乳がこれまでとまったく違って、とてもおいしい飲み物に感じた。睡眠中のいびき(口呼吸)が少なくなった。

 治療5回目には、いままで夜間息苦しくなって何回も目覚めていたのがなくなり、朝まで熟睡できるようになった。鼻汁はまだ出ているが、鼻をかむ回数が1日3~4回になり、鼻が詰まった感じがなくなり、何のにおいでもわかるようになり、これまで味気なかった食事がおいしく食べられるようになった。

 また、右耳の聴力も回復し、テレビの音量がそれまでよりずっと小さい音ですむようになった。

◆コメント

 慢性副鼻腔炎は、副鼻腔粘膜の慢性的な充血による炎症によって粘膜表面の繊毛運動が不活発になり、細菌感染による膿を排出できなくなった状態をいう。

 光線治療による血液循環促進作用は、鼻腔や副鼻腔の粘膜の充血をとって、鼻腔の狭窄を改善する。

 さらに、光線治療の消炎作用は副鼻腔粘膜表面の線毛運動を活発にし、鼻の通りをよくする。血液循環の改善状態は足趾(足指)の表面温度に反映する。本症例でも、初診時31.4℃だった足趾温が、治療5回目には35.4℃にまで上昇しており、血行状態が改善されたことが推察できる。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 大和市中央林間で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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