肛門部の腫れと痛みが大量の排膿で完治

【治験症例 11】

 肛門周囲膿瘍

 55歳・男性・公務員/身長156cm・体重62kg

◆症状の経過

 10年前、健康診断で糖尿病予備軍と指摘され、5年前にはとうとう糖尿病と診断された。最初は糖尿病のコントロールのために、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。その後は血糖値が安定していたため、光線治療は中止していた。

 今回、1週間前より肛門部左側が急に腫れてきた。腫れと痛みで椅子に座ることも歩くことも、つらくなった。夜間も仰臥位(上向き)では痛みが強く、ほとんど眠れなくなった。近くの病院で患部を切開し、排膿してもらったが、またすぐに腫れた。抗生物質の投与も効果のない状態であった。

 光線治療を行うため、当所(光線研究所付属診療所)を再診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・背正中部㉘・肛門部㉑(2号集光器使用)30分間照射。

◆治療の経過

 毎日、出勤時に当所へ通院し、治療を行った。治療開始5日間は、治療後に大量の排膿があり、3時間ごとにガーゼを替えないと、下着まで汚れる状態であったが、腫れは徐々に小さくなってきた。

 治療6回目以降は、患部の腫れがなくなり、排膿・出血もほとんどなくなった。治療8回目には排膿・出血は完全に止まり、痛みも腫れ感もなくなった。治療開始2週間目以降は、それらの症状も落ち着いたので、1~2日おきの治療に変更し、1ヵ月間で完治した。

 光線治療を再開して、疲労感も感じなくなった。同時に血糖値も下がってきたので、糖尿病管理のために、今後も光線治療を継続する予定である。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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