からだが温まり、喘息の息苦しさが改善
【治験症例 6】
気管支喘息、肺気腫
47歳・男性・自営業
◆症状の経過
患者は現在、工務店を経営している。3歳ごろから小児喘息があったが、中学生ごろには治まっていた。20歳時には蓄膿症の手術を受け、32歳時には肝臓病と十二指腸潰瘍で入院した。39歳ごろから足が冷えて喘息が再発し、背中が痛く、食欲がなくなった。47歳のとき、友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンあ3000-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・肩甲骨間部⑫を各10分間、腹部⑤・腰部⑥・後頭部③を各5分間、左右咽喉部④を10分間照射。⑦①②⑤⑥は集光器使用せず、⑫③は1号集光器使用。④は2号集光器を使用。
◆治療の経過
自宅で光線治療を行い、からだが温まり、よく眠れるようになった。喘息薬は続けて服用していたが、光線治療を始めてから発作が減り、背中痛は解消した。治療1年後、胃の不快感など自律神経系の乱れが減り、体重が3kg増えたので、その後は光線治療を中断していた。
56歳のとき、過労から喘息が悪化、肺気腫の診断を受けた。思い切って禁煙し、光線照射を再開した。
62歳の現在、光線治療の継続により、喘息の経過はよい。喘息薬の使用量も減らすことができ、好きなゴルフを楽しむことができる状態である。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著