下肢静脈瘤のかゆみ、痛み、発赤が著明に緩和
【治験症例 1】
下肢静脈瘤
54歳・男性・会社員/身長164cm・体重65㎏
◆症状の経過
40歳前後から軽度の糖尿病があり、食事療法を行っていた。45歳ごろから下肢静脈瘤ができ始めた。営業で立ち仕事が多く、50歳ごろからは右下腿に湿疹のような皮膚炎ができるようになった。受診した皮膚科で下肢静脈瘤による「うっ滞性皮膚炎」と診断され、しばらく加療していたが、症状に変化はなかった。患部のかゆみは強く、腰痛もあるため、知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-3002番を使用。両足裏部⑦・両膝部②・両足首部①・腰部⑥を各10分間、腓腹筋部㉙・後大腿部㉚(以上集光器使用せず)・背正中部㉘・後頭部③(以上1号集光器使用)各5分間、患部(右下腿部)は1号集光器を使用して20分間照射。
◆治療の経過
光線照射1週間で、下肢静脈瘤患部のかゆみが減った。治療1ヵ月で患部のかゆみ、痛み、発赤は著名に緩和し、腰痛も楽になった。治療2ヵ月後には、血糖値が150mg/dlから120mg/dlに下がった。治療3ヵ月で、下肢静脈瘤による皮膚炎は完治した。光線治療は腰痛と下肢静脈瘤の進行予防のため、現在も継続している。
光線治療継続により血圧降下、皮膚温の上昇など血行動態の改善が見られた。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著