変形性腰椎症、坐骨神経痛が改善
【治験症例 3】
変形性腰椎症、坐骨神経痛
77歳・女性・書道教室主宰/身長145cm・体重37kg
◆症状の経過
65歳ごろから、以前にもあった腰痛がひどくなり、ときどき右下肢にも痛みが見られるようになった。整形外科の検査で、変形性腰椎症・坐骨神経痛と診断され、牽引・投薬の治療を受けていた。しかし、痛みの症状がよくならず、知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
光線治療の指導を受けて、自宅で光線治療を続けたところ経過はよかった。ところが、77歳時にからだを冷やしてから、再び腰痛・坐骨神経痛がひどくなった。そこで、それまで3001-4008番の治療用カーボンを使用していたが、より適切な光線治療が必要と思い、当所(光線研究所付属診療所)を再診した。
◆光線治療
当初は3002-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部⑦・腓腹筋部㉙・両膝部②・腰部⑥・腰上部各10分間、両足首部①・腹部⑤・後頭部③各5分間照射。⑦㉙②⑤⑥以上集光器使用せず、 腰上部 ③以上1号集光器使用。
◆治療の経過
その後、1000-3002番の治療用カーボンに変更し、光線治療2ヵ月で腰痛が楽になってきた。足先や腓腹筋部が冷えていたが、治療4ヵ月で足が温まり、腰痛。坐骨神経痛は一段落した。その後はこの治療を継続した。
からだが冷えたり、旅行に行ったりすると、腰痛や坐骨神経痛が起こることがあったが、両足裏部や両足首部を長めに照射すると楽になった。
86歳の現在、以前から主宰している書道教室を、光線治療により継続することができ、幸せと思っている。
◆コメント
本治験例は、光線治療を20年間愛用している女性患者で、体重が少なく、背中は加齢とともに曲がってきていたが、光線治療により腰痛・坐骨神経痛は何とか楽になって、現役で書道教室を続けることができている。
86歳時、当所(光線研究所付属診療所)で超音波による踵骨(かかとの骨)の骨密度評価を受けているが、同年代と比較して110%と非常によい結果であった。
●血圧(mmHg)
134/80(77歳時)→ 133/74(79歳時)→ 130/70(80歳時)→ 115/77(82歳時)→ 132/68(86歳時)
●足裏温(℃)
右: 29.7(77歳時)→ 33.5(79歳時)→ 31.2(80歳時)→ 31.0(82歳時)→ 30.9(86歳時)
左: 30.4(77歳時)→ 34.0(79歳時)→ 31.9(80歳時)→ 30.5(82歳時)→ 31.1(86歳時)
●握力(kg)
右: 14(77歳時)→ 13(79歳時)→ 15(80歳時)→ 15(82歳時)→ 17(86歳時)
左: 10(77歳時)→ 10(79歳時)→ 11(80歳時)→ 13(82歳時)→ 13(86歳時)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著