高血圧例における血圧降下について 2

~心臓・血管機能に対する可視総合光線療法~

【治験例 1】

■高血圧症

◆62歳/男性(身長165㎝ 体重78kg)

◆症状の経過:20年来の高血圧症で、降圧剤を服用しているにもかかわらず、最近、著しく血圧が上がってきた。当初受診時は、最高血圧180mmHg、最低血圧が110mmHgと、かなり血圧値が高く、酒量も多かった。

◆光線治療:5002-5002番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部各10分間、後頭部、左右咽喉部、腰部、腹部各5分間照射。

◆治療経過:病院からもらう内服薬では10年以上服用しても十分な血圧降下がみられなかった。光線治療を開始して血圧が徐々に下降した。治療半年後には131/86mmHg前後の安定した血圧値になった。体重も4kg減った。

【治験例 2】

■高血圧症

◆56歳/女性

◆症状の経過:生来、血圧は低いほうで、33歳頃の血圧は高いとき130/80mmHg、低いとき 80/60mmHg であった。なお両親、兄弟とも血圧は低く、低血圧の家系である。33歳より光線治療(治療用カーボン3000-5000番)を開始した。その後、38歳頃より手前にレイノー症状がみられるようになった。54歳頃より血圧が上昇し、その後も上昇傾向にあった。当診療所(光線研究所付属診療所)に受診時の血圧は、142/96mmHgと最低血圧が高く、また寒冷時に両手指が冷たく、蒼白になることを訴えていた。

◆光線治療:右手に強くレイノー症状がみられるため3001-4008番による光線治療を指示した。両足裏部、両足首部、両膝部(以上集光器使用せず)各10分間、背正中部、右後肘部、右手首部(以上1号集光器使用)、右手小指(3号集光器使用)各5分間照射。

◆治療経過:血圧は治療3週間目より著明に下降し、その後はほぼ110/70mmHgと安定した。ただし、レイノー症状は続いており、治療は継続中。

【解説】

光線治療は治療用カーボンを3000-5000番にて以前より行っていたが、レイノー症状がみられるようになってから血圧が上昇傾向を示していた。そこで当診療所(光線研究所付属診療所)を受診時に治療用カーボンを3001-4008番に変更した結果、血圧は著名に下降した。3000-5000番による血圧降下がみられなかったのは長く使用していた治療用カーボンに対する「慣れ」の可能性も否定できないが、経過からみてレイノー症状を起こす特殊な病態からきている可能性を示唆していると考えられる。光線治療は、単に症状に対して治療を行うだけでなく、その症状の背景を把握し、その根本原因に対しても治療を行わなければならない。

※レイノー症状:手指、足趾の血管攣縮により指が蒼白となり、疼痛をともなう現象。特に寒冷時(冷たい風にあたる、あるいは冷水に指を入れる)に誘発される。重症例では、壊疽のようになり指を切断しなければならない場合もある。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

高血圧は気の上昇

正しい血圧はひとによって違う

中央林間うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 大和市中央林間で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

内科系循環器系高齢者