眼精疲労 1

 生活様式が昔と大きく変わり、テレビやパソコン、スマートフォンなど、眼を酷使することが多い現代人に眼精疲労が増えているといわれます。眼の疲れだけにとどまらず、長時間に渡ると肩こりや頭痛などの全身症状もともなうようになります。眼の疲れは、結膜炎や角膜炎、緑内障などの眼疾患にともなって起こるだけでなく、精神的疲労や自律神経失調症、貧血、妊娠、更年期障害、糖尿病、高血圧、心臓病、肝臓病、腎臓病など、また環境に関係するものとして、眼鏡の度数が合わない、明るいもしくは暗すぎる部屋での長時間労働などが原因となる場合もあります。

 原因が何なのかを把握した上で治療を進めていくことが重要です。原因が確定できないこともありますが、眼を使い過ぎない、眼に過度な負担がかかるような作業を行うときは、マメに休憩をとるなどの対処が必要です。

【治験例 1】

■緑内障による眼精疲労

◆55歳/男性

◆症状の経過:51歳の頃、過労が続き頭痛が頑固に起こり、同時にめが充血してものが波打ったように見え始めた。眼科で検査を受け緑内障(眼圧右24mmHg、左29mmHg)と診断された。眼科の治療を3ヵ月受けたが改善がないため、光線治療を併用した。

◆光線治療:3001-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部20分間、両膝部、腰部、肝臓部各10分間、後頭部5分間照射。眼・鼻部5分間、左右こめかみ部各5分間は1日おきに交互照射。

◆治療経過:治療1ヵ月半で、眼圧は左右ともに18mmHgいn低下して眼の充血も消えた。治療2年目の現在、両足裏部を長め(20~30分間)に治療し、緑内障は安定している。持病の腰痛も自然となくなり、夜間の排尿もなくなった。朝の目覚めがよいので、仕事の疲労の程度も軽い状態になっている。

注)眼科疾患は病状や経過により眼科的に処置(手術、レーザー治療など)が必要な場合もありますので、光線治療中も眼科医の定期的な診察が必要です。

※眼圧の正常値:10~21mmHg。どのくらいの眼圧で障害が起こるかは人によって異なる。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

疲れ目解消、目を労わる

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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