重い症状に苦しんだ肺炎が光線療法で改善した

 埼玉県/58歳・男性・会社員(報告者・妻)

 58歳になった夫が、昨年暮れに風邪で近くの開業医にかかり、処方薬を飲んでいました。しかし、日ごとに咳、痰がのどにからまり、呼吸が荒くなり、意識が朦朧としてきました。開業医から、「すぐに総合病院を受診しなさい」と勧められました。早速、つらそうな夫を連れて総合病院を受診したところ、重い肺炎との診断で、そのまま緊急入院となりました。

 それまで吐き出していた痰も、息苦しそうな咳をするだけで、自力では排出する力もなくなっているようでした。解熱剤を使用しても、なかなか高熱が下がらず、担当医からは、「生命の保証はできない、厳しい状況です。親戚の方にできるだけ早く会わせてください」と言われ、目の前が真っ暗になり、どうしたらよいのか自分でもよくわからなくなりました。

 集中治療室で横たわり、苦しんでいる夫を見ながら、途方に暮れていたところ、見舞いに来てくれた友人から、光線療法を強く勧められました。

 主治医に光線治療器の持ち込みを相談したところ、私の熱意が通じたのでしょうか、「奥さんがそれで気がすむのなら」と許可がおりました(病院ではさじを投げていたと思います)。ワラにもすがる思いで、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)の指導書を参考にして、病室に持ち込んだ光線治療器で照射を開始しました。

 使用した治療用カーボンは、3000-5000番でした。照射した部位は、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②(以上集光器使用せず)・背正中部㉘・肩甲骨間部⑫・後頭部③(以上1号集光器使用)・左右咽喉部④(2号集光器使用)でした。照射時間は、⑦①⑫は各10分間、そのほかの部位は各5分で照射しました。

 光線照射を始めて2日後に、少し痰が出るようになりました。息苦しさも少しずつやわらいできたようです。3週間後には一般病棟に移ることができました。

 照射1ヵ月後には、食事も普通にとれるようになり、体重も入院前に戻りました。病院の医師も看護師さんも光線治療器に興味を示していました。生死の境にいた夫が、何と40日で元気に退院することができました。すばらしい治療法を勧めてくれた友人と光線照射を許可してくださった担当医には心より感謝しています。

 また、夫は以前から肝臓が悪く、入院前に開業医で血液検査を受けたところ、酒を一滴も飲めないほど悪化していると言われていました。入院中にしっかりと光線照射を行ったためか、退院時には肝機能も改善し、「少しなら酒を飲んでもよい」と言われました。好きなお酒をおいしそうに飲んでいる夫の姿を見ると、少し不安ですが見て見ぬ振りをしています。

 いまでは、食欲も旺盛になり、少々太り気味ですが、お陰さまで元気に働いております。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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