難病の「もやもや病」の症状が改善した

 カナダ在住/28歳・女性・陶芸家

 私は20歳ごろから陶芸の仕事をしています。昨年あたりから。右腕に力が入りすぎる感じがあり、そのときは鍼治療を1ヵ月受けて治すことができました。

 その後、今度は左胸や左足がけいれんするような、勝手に動くような感じがときどき出るようになりました。最初、陶芸家という仕事柄、結構からだを使うので、疲れのせいかなと思っていました。

 仕事の疲れが原因なら、光線療法がよいと思いました。光線療法は母が長年使っていて、私も子ども時代、何かあるときときどきお世話になっていました。日本に帰国した折、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)の指導を受けて、次のように光線照射を始めました。

 治療用カーボンは3002-4008番を使用し、両足裏部⑦10分間、両足首部①・両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)を各5分間、後頭部③・左胸部(以上1号集光器使用)は10分間照射しました。

 念のため病院も受診しましたが、最初は原因がよくわかりませんでした。検査入院して調べた結果、「もやもや病」(ウィリス動脈輪閉塞症)と診断されました。この病気はまだ原因が不明で、脳の動脈が徐々に細くなってきて、脳の血行が悪くなる病気だそうです。

 「脳梗塞のような症状が出ますので、ひどくなれば、半身麻痺や寝たきりになります」と言われました。薬や手術で、一時的に血行はよくできても、進行性の病気で完治できない難病と聞き、大変ショックを受けました。手術も勧められましたが、完治するわけではないし、脳の手術も怖いので、様子を見ることにしました。もやもや病とわかってから半年ほどは、なんとか光線療法で症状がとれて、仕事もこなしていました。

 しかし、仕事で無理したときに、また、左腕に力が入りにくくなり、話にくくなりました。こんなときは、仕事量を減らして、光線療法をしっかり行うと、症状が軽くなったり、なくなったりしました。この病気になっても、症状が抑えられている場合もあるようで、実際、光線療法を行うと症状が出なくなります。

 これからも仕事で無理せず、光線療法をしっかり続ければ進行を抑えられるのではないかと思っています。光線療法を後頭部や頚椎部に照射すると、ときどき頭がモア―っする感じや軽い頭痛が出ますが、これは脳の血行がよくなる反応だと思って、光線療法を続けています。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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