座るのもつらかった臀部の湿疹が完治

【治験症例 7】

 臀部の湿疹

 58歳・男性・会社員/身長168cm・体重72kg

◆症状の経過

 昨年の夏より臀部に湿疹が現れ、徐々に湿疹の範囲が広がってきた。かゆみがひどい上に、椅子に腰かけると痛みも見られ、座位での仕事が大変苦痛になり、車の運転がとてもつらかった。皮膚科を受診し、処方された塗布薬を4ヵ月間続けたが、効果が見られなかった。

 寒くなってから、湿疹の範囲がさらに広がり、かゆみと痛みの症状がより強くなった。かゆみで寝つきが悪く、うとうとしても寝返りで覚醒しまう状態であった。

 友人に当付属診療所(光線研究所付属診療所)を紹介され、早速受診した。

◆光線治療

 治療用カーボン3000-3002番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥各10分間、腹部⑤(以上集光器使用せず)・後頭部③各5分間、左右臀部⑬⑭(以上1号集光器使用)10~20分間照射。

◆治療の経過

 自宅で光線治療を毎日行ったところ、1ヵ月でかゆみがなくなり、痛みのほうも緩和してきた。同時に、赤さのほうも半減してきた。そのため、寝つきが少しずつ改善した。

 治療2ヵ月後、臀部の湿疹が完治した。かゆみも痛みもまったく見られず、座位での仕事を続けることも、長時間の車の運転も可能となった。

 また、光線治療により以前から悩まされていた腰痛が改善し、長い不眠状態が原因で高くなっていた血圧も、以前の正常値範囲に戻ってきた。

◆コメント

 本治験例では、原因不明の頑固な皮膚病のために、患者はかゆみと痛みから不眠状態となり、仕事にも影響が表れていた。そのため、低血圧気味であった血圧が、かなり高くなっていた。光線治療を根気よく継続したことで、からだが温まり、全身の新陳代謝がよくなり、頑固な湿疹の完治を見ることができ、また同時に、血圧のほうも元の数値に戻った。

●血圧(mmHg)

145/87(初診時)→ 117/63(2ヵ月後)

●足趾表面温度(℃)

右:27.0(初診時)→ 31.8(2ヵ月後)

左:27.8(初診時)→ 32.4(2ヵ月後)

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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